「GoNOW」(ゼロスペック)雪国の強い味方!スマートセンサー
この冬、石川県も例年にない大雪に見舞われたが、大城エネルギー(本社・能美市)小松支店「Dr.Drive浜田町店」(ENEOS系)では、雪国の生活に欠かせない灯油の配送を、タンク残量が遠隔監視できるスマートオイルセンサーを活用して効率的に行っている。
札幌市のIT企業「ゼロスペック」が開発した自動発注・配送管理システム(GoNOW)で、タンクに取り付けたセンサーが残量を自動的に計測。得られたデータをもとに、最適な給油時期や配送ルートを生成してくれる。
配送を担当していたベテランが引退することになった約5年前、元売から「業務引継ぎが簡単で配送の効率化につながる」と勧められ導入した。取り付けはタンクのキャップを交換するだけ。工事は必要なく、小松市内の配送先約250軒のホームタンクに設置した。
内蔵の電池で作動し、計測したデータはサーバーに送られる。パソコンを開けばタンクごとの残量と消費ペースがわかり、最適な配送時期と無駄のない配送ルートが表示される。
残量はこれまで、現場で確認するよりなく、担当者が経験に基づき配送時期を決めていた。しかし灯油の消費量は気温次第で変動するため、誤差がつきもの。また、配送先を簡単な予定表で管理していたせいで、担当者が休んだときは一から住所を調べ、配送ルートを作る作業が大変だった。
山口順平マネージャーによると、システム導入後は人に頼る作業が大幅に減り、従業員の負担軽減と配送コストの削減につながった。昨年の能登半島地震の際は、配送先のタンクが傾いて灯油が漏出したことが残量データの変動でわかり、油漏れ被害の拡大防止にも役立った。
国の補助制度を活用し、同店ではこのほどセンサーを新型に交換した。
山口マネージャーは「センサーの精度が上がり、信頼性がさらにアップした。これから人の確保がますます難しくなる中で、ほとんどシステム任せで配送計画が立てられるようになったのは心強い」と話している。