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SSトラブルよろず相談室・事例集⑤ 契約後に認知症訴え、商道義に反する?

車販トラブル

ジャパンリスクソリューション主席コンサルタントの佐藤哲治が、クレーム対応や労務問題など、SSで発生したトラブルの解決事例を紹介!

<トラブル内容>

 85歳の高齢者に中古車を販売したところ、息子さんが「認知症の父に車を売りつけたのは商道義に反する」と契約無効を主張。高齢者に車を販売してはいけないという法律はなく、認知症の識別は困難。これは商道義に反するのか?契約取り消しをする法的義務はあるのか?

<解説>

 現行法律では高齢者に車を売っても違法ではない。認知症ならどうだろうか?
 認知症であることを知って販売した場合は、契約は無効となる可能性がある。しかし、高齢者にありがちな「認知症気味」というだけでは契約を拒絶することは実務的に難しい。実際、疾病としての「認知症」と、認知症的言動は異なるもの。

 ただし高齢者による事故が多発し社会問題化している昨今、何らかの対応は必要な時期にきていると考える。例えば、80歳以上の車購入希望者には「家族同意書」の提出を求めるなどの自社ガイドラインを設けるなどは、今後増えてくるのではないか。
 SSが販売した車で認知症気味の高齢者が重大な事故を起こしたら、販売者であるSSが商道義の観点から非難される可能性はある。現在、認知症とはいっても生活の制限をされているわけではないし、その病気としての程度も幅広く、線引きされていないので、商道義上での自主規制しか考えられないところだ。

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