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SSトラブルよろず相談室・事例集⑫ 誤給油修理に過剰見積 、代車が人質に!リスク軽減策は?

代車トラブル

ジャパンリスクソリューション主席コンサルタントの佐藤哲治が、クレーム対応や労務問題など、SSで発生したトラブルの解決事例を紹介!

<トラブル内容>

 誤給油をしてしまい、修理期間中、代車を出すことにした。ところが過剰修理の見積書が出てきたので、適正な修理内容にするよう要求すると同時に「代車の一旦返還」を求めたところ「要求を認めるまで代車は返さない」という回答。相手の言いなりなるリスクを軽減するには?

<解説>

 要求を通すために代車を質にとる手法は散見される。代車を出す条件を法的観点で考え、相手の言いなりなるリスクを軽減しなくてはならない。
 SSの過失事故で代車を提供する場合、法的賠償としてその期間は原則「修理期間中」となる。ところが修理内容に折り合いがつかない場合、修理に着手もできない。多くは被害者から過剰修理見積を出されることで生じる。過剰だ、適正だと折り合いがつかないことで余計な日数がかかることになる。
 相手が合意してくれなければ代車が質にとられて、SSは多額の代車料を負担しなければならない。これを回避する最善の方法は残念ながら次の2つしかない。
 1つは相手の要求に一定の妥協をして決着を優先する、もう1つは弁護士に交渉委任し、交渉中は代車提供を中断することだ。訴訟にならないかぎり交渉は継続するので、先行き不透明なその期間まで延々と加害者負担が増大していくという不合理を法的に咎めなくてはならない。「中断」は理に適っていると考えられる。
 「要求を認めなければ代車を返さない」という交渉不能のまともでない事態なので、弁護士委任による法的対応が理に適っている。

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