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【石油の力 SSの力】第502回 新潟、埼玉、熊本 自社マスコット

SNSで繋がる“輪”、県外から来店も

 新潟、熊本、埼玉と普段なら接点のない3地域のSSが、SNSのX(旧ツイッター)を通して交流が深まり、それぞれが自社のマスコットとなるオリジナルキャラクターを生み出して、SSの活性化につなげている。

丸野石油店の丸野りんちゃん
丸野石油店の丸野りんちゃん

 新潟は十日町市の吉田商会(吉田之人社長・ENEOS系)土市SSで、担当しているのは古沢圭所長。同SSのキャラクターは肩までのボブヘアと優しい色使いが特徴の「吉田よしこちゃん」。古沢さんは、以前はノズルを握る男性の手をXのアイコンにしていたが「どうせなら可愛いアイコンに変えたい」との想いから、プロのイラストレーターにデザインを依頼。Xを通じて来店した県外の客から「グッズを作ったらまた来ます」と言われ、キャラクターを起用した交通安全ステッカーを作成し、販売を開始した。今後は販促チラシなどにも活用する意向だ。
 熊本は南阿蘇村の丸野石油店(丸野隆生社長・ENEOS系)立野SSで、担当は丸野隆大店長。キャラクターはピンクの髪と星形のヘアピンが特徴の「丸野りんちゃん」。趣味のアニメや漫画をXで発信していた丸野さんだが、同じ趣味を持つ客の来店が増えたことをきっかけに「アニメなどサブカルチャーを活用して、店と地元を盛り上げたい」と奮起。熊本在住の漫画家に依頼してオリジナルキャラクター作りに着手し、現在はステッカー、マグカップの販売、写真撮影用の等身大パネルの設置、SNSでつながったカフェとのコラボグッズ作成やスタンプラリーなどを展開している。
 埼玉は吉川市の石綿商店(石綿勝社長・ENEOS系)川野SSで、担当は石綿俊伍取締役。キャラクターは長い髪と茶色い瞳の「なつきちゃん」。石綿さんは顧客や販売量の減少策として、SNSやキャッシュレス決済を積極的に導入してきたが、Xで古沢さん、丸野さんの取り組みを知り「この流れに乗るしかない」とキャラクター作りを決断。
 3者はXでそれぞれの取り組みの情報交換を行い、互いのステッカーを贈り合うなど交流を深めている。また、Xで知り合った客が、ステッカーを求めてそれぞれのSSにも訪れているようだ。石綿さんは「全国の温泉地には“温泉むすめ”というご当地キャラがいて、それを目当てに各地を巡り、ツーリングしたりグッズを購入するファンがいる。全国のSSにも広がって“ガソスタむすめ”を結成できたら嬉しい」と期待を寄せている。

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